問題はタムである!!(これホント)
ドラムセットのいわゆる「太鼓」の中で、 その音の残響音が一番長いのがタムなのである。 (ここから段々「大事な話」に移ります)
さて、ライブハウスに行くと、 たまにタムのヘッドにビシバシガムテープを貼っていることがあるが、 タムの残響を抑えようという目的ならこれは実は間違いである。
だいたい、ギターやベースが鳴り過ぎるからと言ってボディーや弦にガムテープ貼りますか?!!(笑)
実験してみればわかるが、 ガムテープを貼ったところで残響の時間はそんなに変わらない。
変わるのは「倍音」、 つまりアンバサダーなどの薄い皮を打面に貼っている時、 倍音が多すぎてカラカラ言う時には効果的であるが、 残響を短くするならそれはチューニングのバランスを崩すしかない。
つまりそうなるとどのみち「鳴らなく」なる。
ドラムなんて鳴ってなんぼのもん!! いい音よりも何よりも「大きな音」で鳴ってればそれでよい!! (これ「大雑把」だけどかなり「ホント」)
昔はレコーディングでもライブでも、 新人バンドはエンジニアより立場が弱いので、 「タムがワンワン鳴ってて音にならないよ」 と言われて泣く泣くガムテープ貼ったりいろいろしてたが、 ワシは最初にアメリカでWyn Davisとレコーディングしてその考えは間違いだと悟った。
彼はワシに言った。 「タムの表の皮と裏の皮を同じチューニングにしろ」 と・・・
通常、表の皮を裏の皮より緩くすると叩いた瞬間より音が低く下がるベンドダウンする音になり、 同じチューニングにすると共鳴していつまでも同じ音が長く鳴るようになると言われている。
つまり日本のエンジニアが言ってたこととまるで逆のことを言ってるのである。
ちなみに裏の皮を表の皮より緩くするとベンドアップする音になる、 と昔ドラムマガジンに書いてあるのを見たがこれはウソである。 やってみればいい。音が鳴らない(笑)
”- ドラムのチューニングの仕方 ファンキー末吉BLOG ~ファンキー末吉とその仲間たちのひとりごと~ (via burnworks)